[掌編小説:013]タバコが大好きな彼女は、窮屈な日々にうんざりしていた。ある日、思う存分タバコを吸える火星への移住を決意した。火星に着いた彼女は、驚きのあまり目を見張った。そこには、8本の手足を持ち、8本のタバコを同時に吸っている火星人がいた。「ここはまさに天国だわ!」と大喜びした彼女は、ドアを開けて外に飛び出した。しかし、彼女が火星の大気に触れると、タバコの煙のように消えてしまったのだった・・・