[掌編小説:003]彼女が留学先のアメリカで知った言葉、それは「サラダボウル」だった。それは、様々な文化や人種が混ざり合っている社会を指す言葉で、彼女はその言葉に感銘を受けた。彼女自身、日本人であるが、アメリカで出会ったインド人の男性と恋に落ちた。その男性は優しく、面白く、そして料理が上手だった。彼女は彼が作るカレーとサラダが大好きだった。二人は文化や言葉の違いを乗り越え、愛を育んでいった。二人の関係は、まさに『サラダボウル』そのものだった。